ひだまりの詩
紗奈とは幼稚園の頃から友だちだった。
家も近くて、家族ぐるみの付き合いだった。
幼稚園の頃の紗奈はとても体が弱くて
入退院を繰り返していた。
小学校に上がり、少しは強くなったけれど、
だんだん無理をすることが多くなった。
学校で倒れて俺が保健室へ連れて行くことも
よくあった。
中学生になって、俺はサッカー部に入り、
紗奈とはあまり会わなくなった。
そして俺は自分の気持ちに気付いた。
俺の初恋は紗奈だ。