ひだまりの詩


俺は何度か告白しようとした。


でも紗奈はとても繊細で純粋な子だから、

俺の気持ちを勝手にぶつけたら

困ってしまうんじゃないかと思って

言えなかった。



それに紗奈はよく


「陽くんになら、弱音とか言えそうな気が

するんだよね。」


と言っていた。



実際、紗奈はまったく人に頼ろうとは

しない子だったけど、

本当にきつい時は俺を頼ってくれていた。



そんな紗奈との関係を壊したくなかった。

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