ひだまりの詩


「紗奈、俺のこと分かる?覚えてる?」


入ってきたお医者さんは優しく言った。


彼は私の幼馴染によく似ていた。

その優しい声、あたたかい笑顔。高い身長。

まさか。



「え、は、陽くん、、?」


「そう、俺。渡邊陽樹。」


「陽くん、!」



びっくりした。

まさかこんな所で会うなんて。


でも陽くんは医者になるって言ってた。

私の為にすごい医者になるんだって。

あの時は嬉しかったなぁ。

< 25 / 30 >

この作品をシェア

pagetop