ひだまりの詩


私が身を縮こまらせていると、

それに気づいた陽くんは慌てて

優しく声をかけてくれた。



「ご、ごめんね。怒ってないんだよ。」


そう言われて顔を覗き込まれる。


「あ、う、うん。私こそごめん。」



2人の間に沈黙が流れる。



「あ、あの、私、今1人暮らしで…」


さっきの弁解をしないと。


「それで、お金とかあんまないから、
病院、行けてなくて、その…」


私が涙目で訴えると陽くんは優しく笑った。

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