ひだまりの詩
「紗奈っ、しっかり息してね。
ちょっと苦しいけど大丈夫だから。」
突然口をタオルで覆われる。苦しい。
「うっ、ハァ、ハッヒュー、ハッ、ハッ、」
30分くらい、一生懸命息してると、だんだん苦しくなくなった。
「ハァ、も、だいじょぶ、ハァ」
「ああ、びっくりしたよな。大丈夫だから。
疲れただろ。もう寝な。明日また話聞く。
検査とかもあるから、しっかり休んで。」
「うん、あり、がと、」
安心したのか、私は急に眠たくなってきて
久しぶりに穏やかな気持ちで眠れた。