ひだまりの詩

陽樹side



紗奈が過呼吸を起こして苦しんでいるのは

見ているこっちも辛かった。


もともと周りに気を遣う子だったけど、

さっきの怯えようは異常だ。


何かあったのかもしれない。


俺の知らないところで。



「くそっ、なんで紗奈ばっかりっ、」


思わず口から出た言葉に1人で反省して、

紗奈を起こさないようにそっと頰を撫で

静かに病室を出た。

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