卒業式の祈り
今朝目を開けたら、卒業式だということを思い出して、あの約束を思い出して、気がつけば学校へ来ていた。

今日、この場所に来れば、彼に会えるような気がしていたから。

おかしいよね、私。

みんなが変な目で見るのも当然かもしれないな。

頭がおかしくなっちゃったのかな、私。

でも、信じてるんだ。

三井くんは約束を破ったことなんて一度もないから、きっとあの約束も覚えてくれて必ず今日ここで会えるんだって。

信じていたいんだ。

「三井くん、私」
< 14 / 64 >

この作品をシェア

pagetop