卒業式の祈り
雲ひとつない綺麗な青空を見上げて、首に巻いた彼のマフラーに触れながら呟いた。

ダメだね、こんな小さな声じゃあなたに届かないよね。

聞いていてね、三井くん、私から精一杯の告白をするからね。

立ち上がって大きく息を吸い込んで、叫んだ。

「三井勝利(しょうり)くん

大好きです。

初めて会った時から 3年間ずっとずっと

大好きです。

これから先もずっとずっと、私にはあなただけ。

だから、だから」
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