卒業式の祈り
喉がヒューヒュー鳴るばかりで声にならない。
彼がもどかしげに、酸素マスクをはずそうとするのでその手を握りしめた。
「大丈夫だよ、三井くん。うん、わかるよ」
彼の口の動きを読んでわかったその2文字。
苦しいのを我慢して必死に私に伝えてくれようとするその2文字に私は頷いた。
「好き、私も、好きだよ三井くん」
彼はようやく安心したように頷いて、ちょっとだけ笑ってくれた。
彼がもどかしげに、酸素マスクをはずそうとするのでその手を握りしめた。
「大丈夫だよ、三井くん。うん、わかるよ」
彼の口の動きを読んでわかったその2文字。
苦しいのを我慢して必死に私に伝えてくれようとするその2文字に私は頷いた。
「好き、私も、好きだよ三井くん」
彼はようやく安心したように頷いて、ちょっとだけ笑ってくれた。