虹が架かる手紙
あの時、誰が書いたのかは今になっても分からない。
でも、予想としてあがられるのは元同じクラスだった人達が私の生き様に腹がたったのではないかなって。
あとは、小滝くんが仕返しに書いたか。
珠里たちが次の生贄に私を選んで実行したのか。
でも、そんなことどうだっていいぐらい私の心がよりもっとぐちゃぐちゃにされて、泣いて泣いて辛い日々が私を襲った。
上履きは落書きさせて隠されて、体操着だってカッターでぐちゃぐちゃにされて体育の先生にはサボっていると怒られて、みんなから暴力も受けるようになった。
私は裏切り者、心なし、とレッケルを貼られて、私はもう犯罪者になったかのように全ての人がきつく私を睨んだ。
そして私はいつしか、泣けなくなって感情も何もかもが私から消えていった。
笑いたい、声が枯れるまで笑いたい。
前はそんなの当たり前の日々があったのにいつしか遠い幻想になっていく。
もう、そんな幸せの日々には戻ることはできない。
あの時は幸せだって感じてなくて、1つ学校とか友達と上手く行かなかっただけで辛くて、逃げ出そうになったりした。
今思えばあんな小さな悩みなんて軽く思える。
幸せってその時には気づかないもんなのかも。