虹が架かる手紙





それなのに、一週間後掃除のため訪れた1階の光が灯されないあの部屋。




私に残されたほんの少しの感情である、ただの好奇心だった。



期待、希望を持ってはいけない、



分かってた、そんなの膨らめば膨らんだほど裏切られた時の悲しみが私を締めつけることくらい。





掃除の前に覗いて見た、あの白い箱。








ひとつの紙しか入っていなかった。








それは私が書いたものだから、何も変化していなかったということになる。





そうだよ、こんなとこ人がまず来るはずはないのに何期待してたんだろう。




期待なんていらない。



私に残っている感情は、不安 恐怖 軽蔑 憎しみ 不信頼 失望 ……



まだ残ってる。これだけは消えない。




1番消えて欲しい感情なのにどうして?




どうして私から良い感情だけを取り除いていくの …… 一緒に消してよ。





私が持っていた淡い色はいつしか黒になっていく、真っ暗な闇は私を閉じ込める永久の迷路。




いや、迷路なんかじゃない、私の世界に選択肢なんてない。



分かれ道なんてない。




どっちに行けばいいのかなんて悩む暇さえ私にはない。




全て彼女らによって私は誘導され、どんどん嫌な方向へ進められる。




後ろを向けば真っ黒で何も見えない、



いや、見たくないだけ、これでもまだそうゆう感情あるのがほんとに嫌だ。

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