犬猿だったはずの同期を甘く誘惑したら



作戦失敗か…。


どこまでもかっこわりぃな俺は。

なんて思いながらも、覚悟を決めて俺はこれまでの素直な気持ちを話すことにした。



「守屋。

本当は、今回の新作リップをお前の誕生日に渡して言うつもりだったんだ。
ま、それも社内報読んでんなら知ってるか...。



俺は、入社した時から。
お前のことが...好きだ。


自分で言うのもなんだけど、俺学生時代は結構遊んでたんだ。それこそ、会社の噂通り。
だいたいの女は、俺の前ではおしとかやになって、清楚キャラになってた。


だから、お前みたいに俺に対抗してくる女には初めて出会ったんだ。


それから、なんとなく隣が気になって。
強そうに見えても案外弱いとこあるし。美人なのにそれを鼻にかけてない。
負けず嫌いで、仕事に熱心で。真面目でその中にも隙っていうか、抜けてるところもあって。


そんなお前見てると、他の女とか、どーでも良くなった。
お前しかもう見えないくらい。俺はお前のことが好きだ。」




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