犬猿だったはずの同期を甘く誘惑したら
あまのじゃくな彼女と初デート
✽.。.:*5years ago・゚ ✽.。.
新人研修が終わって、真田チームに振り分けられて俺のデスクに座る。
「あ、隣だね。」
そんな綺麗な彼女の声を聞いた時は、俺モッてんな〜。と本気で思った。
朝が弱ぇ俺が毎朝遅刻せずに出勤できたのも、彼女のおかげかもしれない。
「はよ。」
なんとなく、彼女にそんな俺の気持ちがバレるのが恥ずかしくて、素っ気ない挨拶をする俺。
「浅香くん、おはよう」
そんな俺とは正反対に明るく笑顔でそんな挨拶をしてくれる守屋さん。
最初はそんな普通の同期の関係だった。
そんな普通の同期から、仲良くなんのに必死だった俺は、
「守屋さん」から「守屋」
と呼び名を変え、仕事終わりに飲みに誘った。
最初はオフィス付近のオシャレな居酒屋。
一緒に飲むにつれて、彼女が酒好きであるにもかかわらず、酒には弱いことを知った。
飲み進めてぽっと頬が赤くなる彼女はなんとも言えないくらい可愛くて、
普段よりも饒舌になる彼女が愛おしくて。
こんな姿、知ってんのは俺だけでいいのに。なんて自分勝手なことを思ってた。