犬猿だったはずの同期を甘く誘惑したら
おいおい、マジか。
そんなあからさまな対応?
もはや、今の時点で告白しても割といいとこまでいけんじゃねぇか?
とまで思えてくるこの反応に、
お前、そんなチョロい女でいいの?
っていうか、そんなだから今まで変な男に捕まってばっかなんじゃねぇの?
と少し心配になる。
そこからもなにかのタイミングがある度に俺の事をちらっと見る守屋に俺はなんとか普通の顔を保つ努力をした。
そして、それを続けること2週間。
未だに俺の事をチラチラ気にしてくれる守屋が可愛すぎてさすがに俺も我慢の限界が近づいてきた。
はやく飲みに行きてぇなー。
俺が飲みに誘ったら次はどんな反応してくれんのかな?
と楽しみな気持ちが前に前に出てしまう。
そんな俺の気持ちの一方で、最近やたらと後輩の桜木が俺に構ってくる。
というか、前々から俺の事が好きなんだろうと思われる発言はあったけど、最近はやけに周りにアピールしてるみたいに見える。
「浅香さんって、ほんとすご〜い♡
そういう所、すごく尊敬してます〜」
「そう?ありがと」
「いえいえ〜♡ほんと、いつも素敵〜」
と俺の事を褒めちぎってきたり、ランチの誘いを大っぴらにしてくる。