犬猿だったはずの同期を甘く誘惑したら
理性の崩壊のち熱いキス
そんな日々の中。
俺に舞い込んできたのは、来週末に同期会が開催されるという知らせだった。
今回こそ、なんとなくだけど、三宅が本気を出してきそうな予感がする。
今までも守屋のことを気にしてたくせに噂がそれほど回ってなかった。
なのに最近、やたらと三宅と守屋の噂が社内に浸透してきてるのが本気になった証拠だ。
同期でもその噂を知ってる奴は多いだろうし、このままでは三宅をアシストするやつさえ出てきてもおかしくない。
しかも、今の守屋はヤキモチを妬いてくれているかもしれないとはいえ、俺と桜木との関係を目の当たりにしている状況だ。
三宅みたいなイイ男から言い寄られたらそっち行く可能性大じゃね?
俺って結構ピンチか?
1ヶ月我慢したし、今日あたり飲みに行くか...
なんて作戦を頭で練っていると、
「浅香さぁーん!
今日飲みに行きましょうよ〜♡」
とわざとらしく高い声を出した桜木に捕まった。