犬猿だったはずの同期を甘く誘惑したら




「守屋?」



首筋にうずめていた顔を彼女の方に向けると、悪気のなさそうな可愛らしい寝顔が目に入った。


マジかよ...。ここで寝るか?普通...。




とりあえず俺は守屋の上から横にズレて、乱れた服を整えた。



うわー。マジでなんの拷問だよ。



とは思いながらもこんな状態の守屋とはやっぱりするべきじゃないと思い止まる。

逆に守屋が寝てくれてよかったと思おう。
あのまましてたら、俺絶対、優しくできてねぇし。しかも酔った勢いとかやっぱり良くないのは分かってる。


守屋と望むのは適当な男女交際じゃなくて、結婚を前提とした、真面目な付き合いだし。



明日朝起きたらもう一度、酒が抜けた状態で話し合おう。
予定よりだいぶ早いけど、なんかこのタイミングは逃しちゃいけないような気がした。



なんて言っておきながら、俺がもう待てねぇだけだけど。



スヤスヤと眠る守屋を見て、ぽんぽんと頭を撫でるとじんわりと口角が上がるのかめちゃくちゃ愛おしい。




よし。今日は我慢するか...。



と思った矢先、守屋が「あつ〜い」なんて、言いながらどんどん服を脱ぎ始めた。





< 46 / 112 >

この作品をシェア

pagetop