犬猿だったはずの同期を甘く誘惑したら




「は?!ちょっとお前、何やってんだよ」


「なにって暑いもーん」



そんなことを言いながら守屋はトップスとスカートをぎこちなく脱いで、もう中に着ているキャミソールに手をかけている。



おいおいおい。マジかよ。



「風邪ひくからやめとけって。
暖房切ればいいだろ」



「そーいう問題じゃないのー!
邪魔〜!服着てたらしんどいもん」



いやいや...。

俺がせっかく思い止まったばかりだというのに、お前は悪魔か。




なんて俺の考えも全く分かってないんだろう。
俺がどうしようかと迷っているうちに守屋は完全に下着姿になってしまった。



あー。マジで拷問。なんだこの試練。



守屋の方を向くと、自然に寝返りをうってくれたおかげで、俺に背中を向けてはいるものの、綺麗な背中が丸見えだ。



つか、めちゃくちゃ綺麗なんだけど。
肌といい、スタイルといい。
あの背中も俺の手に吸い付くみたいな肌なんだろうな。
あーやべぇ。触りたい。
なんて妄想を掻き立てて、俺の理性を吹っ飛ばす分には十分すぎる色気を放っている。



そんな俺の葛藤も知らないのであろう守屋は次はブラにまで手をかけていた。



もう好きにしたらいい。
ガンガンに飲んだ日に何も身につけたくなくなる気持ちもなんとなくは分かるし。



とりあえず、俺は何も気にせず守屋に背中を向けて寝ればいい話だ。





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