犬猿だったはずの同期を甘く誘惑したら
はぁ〜。俺マジで何やってんだろ。
守屋もどーゆうつもりなのかは知らねぇけど、たいがい酔っ払ってんだろうな。
でもそれが俺を思って飲んだ酒だと思えば、ひとつも悪い気がしない。
とりあえず自分の心を落ち着けようと布団に再び入ってみたけど、守屋の綺麗な身体が頭から離れず...。
あの肌に触りてぇとか、キスしてぇとか、抱きてぇとか...そんな邪念しか出てこない俺はシャワーをして一旦頭を冷やすことにした。
いつもより熱めのお湯を頭からめいっぱい浴びる。
あーマジで酔いとかすっかり覚めちまった。
アイツ、危機感なさすぎ。
てゆうか、俺だからなのか?
他の男にもこんな感じなのか...?
後者ならめちゃくちゃ問題ありだけど。
とりあえず全身を洗ってサッパリしたら何となく気持ちもさっきよりは晴れたような気がした。
シャワールームから出て部屋を改めて見てみると生々しく服が床に投げ捨てられている。
はぁ。片付けてやりてぇ気持ちはやまやまだけど、今守屋の香りを感じたら俺終わりだな。
そう確証した俺はとりあえず、パンツだけ履いて、素肌のまま気持ちよさそうに眠る守屋の横にすっと寝転んだ。