犬猿だったはずの同期を甘く誘惑したら
気持ちぶつける社内旅行
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それからあっという間に時間が流れてもう年が明ける。
あからさまに俺を避ける守屋に話しかけることも出来ずに俺はとりあえず仕事に打ち込んだ。
やっと仕事も落ち着いて、考えるのはやっぱり守屋のことばっかりで。
疲れた体をなんとなく癒したくて、俺のあの夜の失態の記憶を薄めたくて、俺は『なごみや』で飲むことにした。
暖簾をくぐると、ゴンさんが
「おお!なんか久しぶりだな、イケメン君」
と笑顔で話しかけてくれた。
そう言えば、守屋にキスしてしまったあの夜からココに来てなかったんだなと思った。
ビールを飲みながら俺の反省点をとにかく考える。
あの同期会の夜はやっぱり守屋の言葉に惑わされず真っ直ぐ紳士的に送るべきだったんだろうか…。
でも、あの時の俺がそんな冷静な対応はどう頑張っても無理だっただろうと思って、
やっぱりあぁするしかなかったんじゃないかと思考が逆戻りする。