犬猿だったはずの同期を甘く誘惑したら
「相当悩んでるな、イケメン
最近、結菜ちゃんも一切顔見せなくなったけど、やっぱりなんか関係あるのかい?」
だし巻きをすぐ側のカウンターに出しながらゴンさんは俺にそう話しかけてくれた。
「そうっすね〜。
俺が完全に我慢しきれなくてやってしまったパターンです」
「そうか〜。結菜ちゃん鈍感そうだもんね〜
可愛いし、一緒に居たらそりゃ男としては我慢できなくなるよね〜。」
「そーなんですよ。
無自覚なのかいっつも可愛い顔向けてきて、危なっかしいとこあるから放っておけないし…」
そう俺が言っているとゴンさんはハハハっと笑った。
「君みたいなイケメン君をこんなに悩ませるなんて、結菜ちゃんも、なかなかだねぇ
まぁ、それだけ君が真剣に結菜ちゃんのこと好きだって事なんだろうし、オッサンとしては君らは早く結ばれたらいいのにと思うけどね」