犬猿だったはずの同期を甘く誘惑したら



その後も先輩、後輩と企画部ことについて話しながら少し地酒を嗜んで、ふらふらと温泉街を散歩した。



まだ少し肌寒くて、初めてキスしてしまったあの夜のことを思い出す。



あのくらいに戻れたらもうちょっと違う攻め方できるんだろうか。

と考えてもやっぱり無理だったろうなと思う。



あの日の守屋の可愛さと色っぽさを見て、我慢出来るほどのメンタル持ってねぇもんな。




いや〜、そう思うとさすが守屋だなと思う。



今日も三宅とのデートで酒飲んで欲しくねぇし、ちょっと薄着だったような気がして、本当に三宅といい感じな雰囲気にはならないでくれと願うことしかできなかった。





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そして、宴会の時間になった。



浴衣を着た女子たちがやっぱり俺の周りに集合して、少し不快な思いをしている中、

髪を色っぽく上げて浴衣で登場した守屋に
ちょっと、そんなに色気振りまくんじゃねぇよ。
とイラッとして、


さらに、三宅と目を合わせて少し恥ずかしそうに笑う守屋に、さらにイラッとした。




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