犬猿だったはずの同期を甘く誘惑したら
「お前、出勤すんのか?
いつもと変わんねぇじゃん。とびきり素敵な女はどこいった?」
そんな俺の言葉に
「別に?私は普段通りでも十分素敵だし?
そもそも、浅香のためにオシャレするような服は持ってません。」
なんて俺の想像を遥かに超えた答えを返してくる守屋。
やっぱり、お前最高だわ。
なんて思う俺は、相当彼女に惚れ込んでんだろうなと改めて思った。
「可愛くねー」
と言ったけど、本当はめちゃくちゃ可愛すぎて、彼女の素直じゃない性格もやっぱりいいなと思う。
でも、今日はそれじゃダメだ。
俺の事を男として意識させないとデートをする意味がない。
そう思った俺はさっき守屋が来るまでにネットで検索した『女友達 付き合う方法』で見つけた記事を参考に、エスコートすることに集中した。
でも、エスコートってなんだ?
大学時代はかなり俺も遊んできたけど。
女と遊ぶ時にそんなの気にした事ねぇし。
とは思いながらも、なんとなく、俺が思いつくだけのエスコートをすることにした。