犬猿だったはずの同期を甘く誘惑したら




目の前でよく分からないような表情をする守屋に、

俺の気持ち、分からせてやるよ。


痛いほど、お前への気持ち、今なら届けてやる。



そう思って、俺は守屋の唇に自分の唇を合わせた。




久しぶりに感じるその感覚に俺は涙が出るほど愛おしくなった。



守屋。今なら俺、素直になれるかもしれねぇ。


俺、ずっと妬いてた。三宅に。
俺の告白も、ちゃんと覚えてくれてんのか定かじゃねぇし、あの夜のことも誤解されてんのかもしれねぇし。


今唇を合わせてやっと分かった。


俺、めちゃくちゃ不安だったんだ。
お前が誰かにとられんのが。お前に誤解されてんのが。



少しだけ、合わせるだけ。
そう思ってしたキスだったのに、俺はもう止めることが出来なかった。

それに、守屋からも、なんとなく、もっと。
って言われてるような気がして、それがたまらなく嬉しくて、俺は止めることも忘れて、守屋とのキスにのめり込んだ。




もう耐えきれなくなったのか、俺の首に腕を巻き付ける守屋が可愛くて、愛おしくて仕方ない。


もっと深く、もっと守屋を感じたくて、彼女をめいっぱい引き寄せた。


キスの間に彼女から聞こえる吐息や甘い声に俺の理性が崩れかかる。


やべぇ。可愛い。止まんねぇ。
つか、止めたくねぇ。



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