犬猿だったはずの同期を甘く誘惑したら
そんな俺の思いはどんどんエスカレートして、
守屋の香りをもっと感じたくて、
もっと甘い声が聞きたくて、
俺は無我夢中で守屋の首筋、耳にキスをした。
あの夜に知った、守屋の弱いところ。
守屋の甘い表情や声。
俺以外の誰にも知られたくねぇ。
それに、俺だってもっと知りたい。
守屋。こんなにもお前が好きな俺を、もっと感じて。
そう思うと、優しい気持ちが溢れてくる。
守屋が愛おしすぎて、今どんな表情してんのか、彼女の顔を見たくて目線を合わせると、少し顔を火照らせて、俺の事が好きだって言ってるような表情を俺にみせてくれた。
その表情が俺に対するものだと思うと、より、可愛すぎて、
「可愛い...」
と思わず呟いてしまった。
そんな俺のつぶやきにも少し恥ずかしそうに目を閉じる守屋。
それがもっと。と言っているように見えて、俺はまた今度はもっと深くにと、守屋の鎖骨に唇を運んだ。
やっぱり俺を歓迎してるみたいに柔らかい肌に、守屋の甘い香りに、どんどん俺の方が引き込まれていく。
俺を引き寄せてくれる守屋の腕にも愛しさを感じて、もっと深いところまで2人で落ちたくて、俺はまた唇にキスをした。
すっと手を飛ばすと、俺がはだけさせてしまったのであろう浴衣がひらりと風に揺れている。
その間からは、柔らかくてしっとりと吸い付くような肌が見えているのが、見なくても気配でわかる。
もっと触れたい。
そんな気持ちで守屋の太ももに手を伸ばす。
あーやべぇ。もう戻れねぇかも。