犬猿だったはずの同期を甘く誘惑したら
守屋の部屋をあとにして自分の部屋に辿り着くまで、頭にループするのは守屋の色っぽい表情、声と魅力的なキス。
はぁ〜〜。
久しぶりのキス…めちゃくちゃよかった。
あのまま抱いて自分のものにしたかったけど焦りは禁物。
せっかくの俺の計画がぶっ潰れだ。
ったく。三宅のせいでめちゃくちゃ焦って危うく手を出すところだったじゃねぇか。
しかも守屋は守屋で抵抗せずに俺にもっとってせがむようにキスに応えるし…。
守屋のせいで身体が熱っぽくて堪らない。
こんな姿他の誰かに見られたら終わりだ。
絶対あらぬ妄想や噂を立てられちまう。
そんなの御免だ。
でもキスマークまで付けてしまったし、このままだと三宅と噂になる可能性も高い。
そんな現実想像したらめちゃくちゃ腹立つけど。
とりあえず、まだ三宅のものになってないことも分かったし、俺の方が少しはリードしてんだろうからよしとするか。
そんなことを考えながら、
同じ部屋の同期が帰ってくる前に布団に入り、
守屋の熱っぽい表情になんとなく身体を疼かせながら夜を明かした。