犬猿だったはずの同期を甘く誘惑したら



誤魔化しながらついに頬を赤くさせて恥ずかしそうにする守屋が愛おしすぎて、触れたすぎて堪らなくなった。



「はぁーあ。自制してたのに。
お前ってやつはなんでそんなに…。」

可愛いんだよ。


そんな言葉を遮るようにコーヒーメーカーのアラームがなった。


ハッと気づいたようにして俺のマグカップにコーヒーを注ぐ守屋が堪らなく可愛すぎて気持ちが溢れて、俺は後ろからぎゅっと守屋を抱きしめた。




「もー。可愛すぎなんだけど。
我慢してたのに。お前が悪い」



そう耳元で囁くと、ピクっと反応する守屋。


これが計算でやってるなら相当な小悪魔だけど、コイツは全部自然で、自然な反応だから可愛くて、もっといじりたくなるんだよな。


なんて思ってると
「浅香?」と声をかけられた。


たぶんこの感じに耐えきれなくなって『ちょっと離して?』とか、『ここ仕事場よ?』とか言ってくるんだろうな。


なんて想像して少し笑ってると、



「今日のプレゼン。がんばってね」



なんて爆弾を投下された。



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