犬猿だったはずの同期を甘く誘惑したら
「まぁ〜、本当に彼女のことを大切にしてらっしゃるんですね。」
感心したように言われて、俺の重すぎる思いが認められたような気がしてちょっと嬉しかった。
「まぁ、そうですね。なんせ4年越しなんで。
お互い不器用で、全然気持ち伝えられなくて。
本当に、素直じゃないってここまで来ると困り物っすね。
まぁ、相手の気持ちは分かんねぇすけどね」
なんて笑いながら、最大に惚気けながらインタビューは終わった。
「ほんと、こんなに思われてる女性が羨ましいです。
きっと彼女に思いは届くと思いますよ!
頑張ってね!!」
佐野さんはそう言葉を残してくれた。
あー、なんか守屋のことばっか話してると守屋にめちゃくちゃ会いたくなるな…。
そう思ってデスクに帰ると、隣で元気なさそうにデスクに頭を落とす守屋がいた。
「元気ねぇじゃん。どーした?」