犬猿だったはずの同期を甘く誘惑したら
俺の言葉にも無言のまま、デスクに顔を落としている守屋からしばらくすると、
「疲れたの。」
とシンプルな言葉が返ってきた。
落ち込んでるなら元気づけてやりたい、
話聞いてやりたいと思って、
それに最近守屋不足が続いたから単純に守屋と一緒に居たいっつう俺の下心が働いて、
久しぶりになごみやに誘ってみることにした。
「あー。俺も疲れた。
守屋、久しぶりになごみや行こうぜ?」
断られるかな〜なんて思ったけど、「行くー。」なんてぶっきらぼうに言うから、本気で心配になった。
「やっぱり疲れてんな。お前。」
と頭にポンポンと慰めるように手を置いても何も反応しない守屋を見ると、やっぱなんかあったように思えて、5時が待ち遠しく思えた。