犬猿だったはずの同期を甘く誘惑したら
もー、やばい。可愛すぎる。
マジで好き。
そう思って微笑むと守屋も微笑んでくれた。
なんとなく気持ちが通じあったような気がして、そのまま守屋の家まで無言でゆっくり歩いた。
家の前に着いてから、離れるのが惜しかったけど、さすがに帰らないと俺が抑えられねぇと思って帰ろうとしたら、
「上がってく?」
なんて、今まで絶対に言わなかった言葉を守屋が恥ずかしいのをこらえて言ったんだと思ったらめちゃくちゃ驚いた。
それと同時に、そんな誘いを断る訳にはいかないと思った。
「じゃあ。玄関まで」
そう言うとゆっくり頷いてエレベーターまでまた無言で一緒に歩く。
なんかめちゃくちゃ緊張するんですけど。
エレベーターから降りて、自分の部屋の前に着くと、慣れた手つきで何も言わずガチャっと鍵を回わす守屋。
手を繋いだまま部屋の中に入ると、今までの時間、我慢していたタガが外れたように2人でお互いの唇を貪り合った。
「結菜...」
思わず呼んでしまった名前に少し恥ずかしくなったけど、それよりも愛おしさが勝って、激しいキスから優しいキスに変えた。
俺をいっぱい求めてくれる守屋がめちゃくちゃ可愛くて、押し倒してしまいたい衝動をこらえてキスを続けた。