3度目に、君を好きになったとき
*
目を開けたら、すぐそばに真鳥がいて私の二の腕を支えるように触れていた。
驚きのあまり後ずさる。
「気分はどう?」
真鳥は心配そうに私の顔を覗き込んでいた。
「立ちくらみでもしたの? 貧血? 白坂、いきなり倒れ込んできたから」
「あ……ごめん。もう大丈夫。気分は悪くないし」
なんだか、霧が晴れたようにひどくすっきりした気がする。
(私、真鳥と何をしに公園に来たのかな)
めまいがした直前の出来事を、よく覚えていなかった。
不審に思いながらも、その後は真鳥に家まで送ってもらい、家で安静にすることにした。