3度目に、君を好きになったとき
*
今日は部員が8人ほど集まっていた。
ホワイトデーということもあって、いつの間にか部員同士、恋愛話で盛り上がっている。
そんな中、隣のクラスの村上さんが積極的に柏木先輩のそばに座り、質問を始めていた。
「柏木先輩は今、彼女とかいるんですか?」
直球な問いかけに、思わず瞬きを忘れてしまう。
私はそわそわしながら、ちらりと先輩の横顔を窺った。
近くにいた部員もさりげなく視線を送り、耳をそばだてている。
「高1の頃はいたけど、今はいないな。あんまり長く続かないんだよね」
先輩は筆を止めずに淡々と答える。
(えっ? 先輩、彼女と別れてたの?)
口に出そうになった言葉を、慌てて呑み込む。
一緒にいる所を何度か見かけたことがあるけど、よりを戻していたわけではなかったということ?
今日は部員が8人ほど集まっていた。
ホワイトデーということもあって、いつの間にか部員同士、恋愛話で盛り上がっている。
そんな中、隣のクラスの村上さんが積極的に柏木先輩のそばに座り、質問を始めていた。
「柏木先輩は今、彼女とかいるんですか?」
直球な問いかけに、思わず瞬きを忘れてしまう。
私はそわそわしながら、ちらりと先輩の横顔を窺った。
近くにいた部員もさりげなく視線を送り、耳をそばだてている。
「高1の頃はいたけど、今はいないな。あんまり長く続かないんだよね」
先輩は筆を止めずに淡々と答える。
(えっ? 先輩、彼女と別れてたの?)
口に出そうになった言葉を、慌てて呑み込む。
一緒にいる所を何度か見かけたことがあるけど、よりを戻していたわけではなかったということ?