3度目に、君を好きになったとき

私も密かに憧れていて。一度も話したことがないから、いつか彼女と喋ることができたら、と願っている。

地味で勇気のない私とは真逆の彼女だから。

できることなら、椎名さんのように明るく活発な女の子に生まれたかった。

そうしたら……もっと人生楽しかったのかな、なんてどうしようもないことを思ったりする。



次は私のチームと未琴のいるチームとの試合が始まったので、私の好きな人の話は中途半端なまま終わってしまった。


やっぱり、好きな人のことは誰にも秘密にしておいた方がいいかもしれない。


私の願いは、いつも叶わない。

好きな人がいても、片想いのまま終わる。


それは昔から、変わらない事実だ。


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