3度目に、君を好きになったとき
3.隣の席
*
待ち合わせをしている駅前の広場に着いたら、背の高い二人がすでにいて。
スタイルの良いその二人が誰だか、遠目からでもすぐにわかった。
通りすがる人たちも、目立つ彼らをちらちらと見ている。
「おはよう、白坂さん」
私の好きな人──柏木先輩がいち早く私に気づき、笑顔を向けてくれる。
「おはようございます」
私服姿の先輩が貴重すぎて、眩しさに目を細める。
黒のジャケットに白いシャツ。
カーキ色のパンツを合わせていて、落ち着いた色づかいが似合っていた。
千尋先輩は柏木先輩のことを、よく待ち合わせに遅れてくると言っていたけれど。今回は誰よりも早く着いていたので安心する。
「今日はいつもと違うね」
「……そうですか?」
柏木先輩はなぜか、私のことをじっと見つめてくる。
コーディネートが変、だったかな。
もしかしてメイクが似合ってない?
色々と気になって落ち着かなくなってしまう。
今日は、スカートにも見える淡いピンクのワイドパンツを履き、ドット柄のブラウスの上にクリーム色のニットカーデを羽織ってきた。
「うん、可愛いよ。似合ってる」
「えっ……」
待ち合わせをしている駅前の広場に着いたら、背の高い二人がすでにいて。
スタイルの良いその二人が誰だか、遠目からでもすぐにわかった。
通りすがる人たちも、目立つ彼らをちらちらと見ている。
「おはよう、白坂さん」
私の好きな人──柏木先輩がいち早く私に気づき、笑顔を向けてくれる。
「おはようございます」
私服姿の先輩が貴重すぎて、眩しさに目を細める。
黒のジャケットに白いシャツ。
カーキ色のパンツを合わせていて、落ち着いた色づかいが似合っていた。
千尋先輩は柏木先輩のことを、よく待ち合わせに遅れてくると言っていたけれど。今回は誰よりも早く着いていたので安心する。
「今日はいつもと違うね」
「……そうですか?」
柏木先輩はなぜか、私のことをじっと見つめてくる。
コーディネートが変、だったかな。
もしかしてメイクが似合ってない?
色々と気になって落ち着かなくなってしまう。
今日は、スカートにも見える淡いピンクのワイドパンツを履き、ドット柄のブラウスの上にクリーム色のニットカーデを羽織ってきた。
「うん、可愛いよ。似合ってる」
「えっ……」