俺様副社長のSweet Day
俺様副社長のSweet Day
「あ、あの!これ、もらってくれますか?」
営業先からの帰り。
自分の課の階にエレベーターで降り立った時に聞こえてきた、緊張したような焦ったような女性の声。
「ありがとう。いただくよ」
あまり、聞いてはいけないと思い、足早に立ち去ろうとしたところに聞こえてきた声。
この声は、あたしのよく知る声だ。
「中に手紙もはいってるので.......」
「手紙?わかった。読むよ」
「そ、それじゃあ!これで!」
パタパタとは知っていく足音と、あたしの横を通り過ぎるときに見えた真っ赤な顔。
きっと、彼女なりに頑張ったのだろう。
好きな相手へのチョコレート。
「なぁに、覗き見してるのかな?心海ちゃん」
「うっ.......。気づいてたの」
「気配消してたつもり?」
フッと意地悪気味に笑うあたしの好きな人。
そして、あたしの旦那様。
「チョコレート、よかったね」
「なぁに?羨ましい?食べる?」
ニコニコと笑いながら、あたしにチョコレートを見せてくる。
営業先からの帰り。
自分の課の階にエレベーターで降り立った時に聞こえてきた、緊張したような焦ったような女性の声。
「ありがとう。いただくよ」
あまり、聞いてはいけないと思い、足早に立ち去ろうとしたところに聞こえてきた声。
この声は、あたしのよく知る声だ。
「中に手紙もはいってるので.......」
「手紙?わかった。読むよ」
「そ、それじゃあ!これで!」
パタパタとは知っていく足音と、あたしの横を通り過ぎるときに見えた真っ赤な顔。
きっと、彼女なりに頑張ったのだろう。
好きな相手へのチョコレート。
「なぁに、覗き見してるのかな?心海ちゃん」
「うっ.......。気づいてたの」
「気配消してたつもり?」
フッと意地悪気味に笑うあたしの好きな人。
そして、あたしの旦那様。
「チョコレート、よかったね」
「なぁに?羨ましい?食べる?」
ニコニコと笑いながら、あたしにチョコレートを見せてくる。
< 1 / 11 >