俺様副社長のSweet Day
「何言ってんだよ。お前、渡せないとか思ってんの?」
「まさか。そんなわけないじゃん、今は」
「へ?今?」
最後に小さく放った「今は」という言葉。
聞き取ってもらわなくてもいいくらい、小さく放ったのに、暁は逃すことなく聞き取った。
だから、あたしは言うことにした。
あの日のあの時の出来事を。
「へーーーー。お前、俺が大学1年の頃に俺に会いに来たってこと?」
あたしの話を最後まで聞き終えた暁が、感心したように言う。
「うん。本当に誰に渡したいかも分からないでつくって、知るはずもないのに直感的に暁を見つけて.......でも、ま.......渡せなかったし、それが暁ってこともつい最近まで忘れてたんだけどね」
「ふーん。で?今年のチョコは?」
あたしに跨る彼は当然というような顔でニヤッと笑う。
「ないかもしれないのに、言ってて恥ずかしくないの?」
「ないとかある?そんなトラウマなおすなら、俺にちゃんとチョコ渡すしかないんじゃねーの?」
あたしから離れて、立ち上がる。
「まさか。そんなわけないじゃん、今は」
「へ?今?」
最後に小さく放った「今は」という言葉。
聞き取ってもらわなくてもいいくらい、小さく放ったのに、暁は逃すことなく聞き取った。
だから、あたしは言うことにした。
あの日のあの時の出来事を。
「へーーーー。お前、俺が大学1年の頃に俺に会いに来たってこと?」
あたしの話を最後まで聞き終えた暁が、感心したように言う。
「うん。本当に誰に渡したいかも分からないでつくって、知るはずもないのに直感的に暁を見つけて.......でも、ま.......渡せなかったし、それが暁ってこともつい最近まで忘れてたんだけどね」
「ふーん。で?今年のチョコは?」
あたしに跨る彼は当然というような顔でニヤッと笑う。
「ないかもしれないのに、言ってて恥ずかしくないの?」
「ないとかある?そんなトラウマなおすなら、俺にちゃんとチョコ渡すしかないんじゃねーの?」
あたしから離れて、立ち上がる。