あの日交わした約束
護は恵美里から離れると向かいに座り直し、ひと口、コーヒーをすすって、深呼吸して口を開いた。
「恵美里、少し俺の話を聞いてくれるか?俺はなあのとき交わしたキミとの約束守るため、会社を辞めて今の事務所を立ち上げた。もちろんキミに動かされたのもある。けどな、人生には色んなことがある。売れないこともある。曲が作れなくなったり、叩けなくなったり…もちろん、解散や、メンバーが入れ替わるなんて事もよくある話だ。俺はそんな現場にいくつも立ち会ってきた。それでも強い意思を持つ者はちゃんと残るんだよ。ビジョンが見えるものにはな。俺はキミの才能を信じ、深く買っている。だからこそ諦めて欲しくないんだ。正直、あの人らといるときのキミは、笑ってたけど心から楽しんでる感じは無かったよ。弾けることが楽しいって思ってるようにしか見えなかった。だからこれで良かったんだと俺は思う。キミの選ぶ道を1番近くで応援していたいんだ。俺は。もっといい人等にキミはまだ出逢えるチャンスがあるんだ!だからちゃんと行動を起こしなさい。キミを理解し、受け入れてくれる人は必ずいるから。そして、俺に見せてくれ!もう一度輝いている、心から笑って楽しんでるキミを」と護は言った。
それを聞いた恵美里の目からは大粒の涙が溢れた。
「ありがとう。護さん、いつも私の心に寄り添ってくれて。私、もう一回頑張る。今以上に自分を好きになれるように…最高のメンバーに出逢って、良いものが出来たらそのときは、そのメンバーで護さんとこからデビューさせてね?」と恵美里は笑うのだった。
「もちろんだ。キミらの為に枠を確保している」と護は笑ったのだった。
二人は他愛なくおしゃべりしながら、ケーキを頬張り、コーヒーを飲んだ。
「私、もう一度、ドラム叩きたい。あの人らよりいい人に出逢って見せつけてやりたい。楽しんでるよ!って」と恵美里が笑うと、
「もちろんだ!メンバーに出逢えたら俺に1番に連絡してこいよ?」と護に言われて、恵美里は大きく頷いた。
「そろそろ行こうか。送るよ」と護に言われて、お店を出た。会計はもちろん護持ちで。
護の車に乗り込んだ二人は、シートベルトを締めると、護は「しゅっぱーつ」なんて言うので、恵美里も思わず笑ってしまう。
護が乗っている愛車はランボルギーニのアヴェンタドールロードスター4WD S RoadStarモデルのイエローだ。
かなりお高めの愛車でいつも恵美里に会いに来てくれて、恵美里はいつも助手席に座る。
高級車である自覚も特になく。
「せっかくだし、ドライブでもしていこうか!休みだし良いよね?まだ…」って護が言うので、素直に頷く、恵美里。
こうしてると、二人は、ほんとにお似合いのカップルみたいだけど。
「護さんって彼女とかいないんですか?」と恵美里はと聞いてしまう。
「ん?いないよ…いたらこんなこと出来ないだろう?この車のこの席に座れるの、キミだけだよ」と護が笑う。
「どーゆう意味ですか?」と恵美里が尋ねれば
「う~ん、そのままの意味。他のやつとどっか行くときは、違う車だから」と護は笑ったので恵美里は頷いた。
恵美里たちはしばらく無言になったが景色を楽しんだ。
護が流してくれたBGMが恵美里には妙に心地よくて、改めて音楽が好きなんだと認識させられる。
「恵美里、少し俺の話を聞いてくれるか?俺はなあのとき交わしたキミとの約束守るため、会社を辞めて今の事務所を立ち上げた。もちろんキミに動かされたのもある。けどな、人生には色んなことがある。売れないこともある。曲が作れなくなったり、叩けなくなったり…もちろん、解散や、メンバーが入れ替わるなんて事もよくある話だ。俺はそんな現場にいくつも立ち会ってきた。それでも強い意思を持つ者はちゃんと残るんだよ。ビジョンが見えるものにはな。俺はキミの才能を信じ、深く買っている。だからこそ諦めて欲しくないんだ。正直、あの人らといるときのキミは、笑ってたけど心から楽しんでる感じは無かったよ。弾けることが楽しいって思ってるようにしか見えなかった。だからこれで良かったんだと俺は思う。キミの選ぶ道を1番近くで応援していたいんだ。俺は。もっといい人等にキミはまだ出逢えるチャンスがあるんだ!だからちゃんと行動を起こしなさい。キミを理解し、受け入れてくれる人は必ずいるから。そして、俺に見せてくれ!もう一度輝いている、心から笑って楽しんでるキミを」と護は言った。
それを聞いた恵美里の目からは大粒の涙が溢れた。
「ありがとう。護さん、いつも私の心に寄り添ってくれて。私、もう一回頑張る。今以上に自分を好きになれるように…最高のメンバーに出逢って、良いものが出来たらそのときは、そのメンバーで護さんとこからデビューさせてね?」と恵美里は笑うのだった。
「もちろんだ。キミらの為に枠を確保している」と護は笑ったのだった。
二人は他愛なくおしゃべりしながら、ケーキを頬張り、コーヒーを飲んだ。
「私、もう一度、ドラム叩きたい。あの人らよりいい人に出逢って見せつけてやりたい。楽しんでるよ!って」と恵美里が笑うと、
「もちろんだ!メンバーに出逢えたら俺に1番に連絡してこいよ?」と護に言われて、恵美里は大きく頷いた。
「そろそろ行こうか。送るよ」と護に言われて、お店を出た。会計はもちろん護持ちで。
護の車に乗り込んだ二人は、シートベルトを締めると、護は「しゅっぱーつ」なんて言うので、恵美里も思わず笑ってしまう。
護が乗っている愛車はランボルギーニのアヴェンタドールロードスター4WD S RoadStarモデルのイエローだ。
かなりお高めの愛車でいつも恵美里に会いに来てくれて、恵美里はいつも助手席に座る。
高級車である自覚も特になく。
「せっかくだし、ドライブでもしていこうか!休みだし良いよね?まだ…」って護が言うので、素直に頷く、恵美里。
こうしてると、二人は、ほんとにお似合いのカップルみたいだけど。
「護さんって彼女とかいないんですか?」と恵美里はと聞いてしまう。
「ん?いないよ…いたらこんなこと出来ないだろう?この車のこの席に座れるの、キミだけだよ」と護が笑う。
「どーゆう意味ですか?」と恵美里が尋ねれば
「う~ん、そのままの意味。他のやつとどっか行くときは、違う車だから」と護は笑ったので恵美里は頷いた。
恵美里たちはしばらく無言になったが景色を楽しんだ。
護が流してくれたBGMが恵美里には妙に心地よくて、改めて音楽が好きなんだと認識させられる。