あの日交わした約束
「いきなりなんだけど…私が1番聞きたかったことはノブのことなんだけど…」と恵美里が言えば、
「うん。そうだよね」とハルは言う。
「俺を初めてオーディションした時、全員一致で俺に決まったって言ったでしょ?あれはノブが推したってのが大きかった。恵美里ちゃんに近い音だったらしい。そりゃそうだよね。俺、恵美里ちゃんリスペクトして真似てるんだもん」とハルは言った。
「確か…完コピできるんですよね?」と恵美里が聞くと
「まあ、そう言われてる」と返された。
照れてしまう恵美里。
「あのね、ノブのこと責めないであげて欲しいんだ。恨んでると思うけど。俺さ、聞いたんだ。突き放した時。そしたらノブさ、こんなこと言ってたんだよね」そう言って、一呼吸ついて、コーヒーをすすったあと、続けた。
「アイツには演奏することに必死になって楽しんでる感じはなかった。自分の実力と才能に気づけてなかったんだろうな。笑顔も輝きもない。このままここにいたら、才能が開花せずに終わっちまう。だから可哀想だけど、突き放したんだ。もっと輝ける最高のメンバーに出逢えることを願ってな。その為なら、心痛めても、恨まれても、悪役でいい。いつか俺の想いが届いてくれると信じてるし、俺はアイツの1番のファンだから。これからもずっと…って。それ聞いて、俺泣きそうになったよ。ううん、半分涙が頬を伝ってたかもしれない。だから、今の姿見たらきっと喜んでくれるよ」と。
「そうだったんだね。誰よりも想われてたんだね。私は…ありがとう!ハル。教えてくれて…もう恨まない。ノブの想いムダにはしないから!だからこれからもベストフレンドでいてね?」と恵美里は返した。
ノブの想いを知った恵美里。
必ず成功させようと心に誓った。
「うん。そうだよね」とハルは言う。
「俺を初めてオーディションした時、全員一致で俺に決まったって言ったでしょ?あれはノブが推したってのが大きかった。恵美里ちゃんに近い音だったらしい。そりゃそうだよね。俺、恵美里ちゃんリスペクトして真似てるんだもん」とハルは言った。
「確か…完コピできるんですよね?」と恵美里が聞くと
「まあ、そう言われてる」と返された。
照れてしまう恵美里。
「あのね、ノブのこと責めないであげて欲しいんだ。恨んでると思うけど。俺さ、聞いたんだ。突き放した時。そしたらノブさ、こんなこと言ってたんだよね」そう言って、一呼吸ついて、コーヒーをすすったあと、続けた。
「アイツには演奏することに必死になって楽しんでる感じはなかった。自分の実力と才能に気づけてなかったんだろうな。笑顔も輝きもない。このままここにいたら、才能が開花せずに終わっちまう。だから可哀想だけど、突き放したんだ。もっと輝ける最高のメンバーに出逢えることを願ってな。その為なら、心痛めても、恨まれても、悪役でいい。いつか俺の想いが届いてくれると信じてるし、俺はアイツの1番のファンだから。これからもずっと…って。それ聞いて、俺泣きそうになったよ。ううん、半分涙が頬を伝ってたかもしれない。だから、今の姿見たらきっと喜んでくれるよ」と。
「そうだったんだね。誰よりも想われてたんだね。私は…ありがとう!ハル。教えてくれて…もう恨まない。ノブの想いムダにはしないから!だからこれからもベストフレンドでいてね?」と恵美里は返した。
ノブの想いを知った恵美里。
必ず成功させようと心に誓った。