あの日交わした約束
「昨日ね、ハルとハルのお兄さんのカフェでお話してたんだけど。私の元カレのノブのこと…
ずっと恨んでたの。でもね、ハルが教えてくれたの。私の笑顔のためにあえて厳しく突き放したってこと…あのときの私は音楽を楽しむ余裕なんて無くてただ演奏に必死だった。そんな私を見て、思ったらしい。才能も実力もあるのに、楽しめてないって…輝きがないってだから自分が悪者になってでも、笑顔で楽しみながら輝けるメンバーと共に歩んで欲しいって言ってたって…。私、泣きそうで、私のこと、一番に考えててくれたんだって嬉しくて。ヤンチャで、少し口悪くて、不器用だけど愛されてたんだって…だからね、昨日余計強く思ったの。ノブや先輩に私が笑ってるところ見て欲しいって…私のワガママかも知れないけど絶対成功させたいって」恵美里はそう話した。
皆は黙って話を聞いた後、
「なんだよ…カッコつけやがって。いい男かよ」と豊が文句を言い、
「アイツらしいな。なら見せつけてやろうぜ?俺らのほうが、恵美里を愛してるって」と徹が笑った。
そして、皆で笑いあった。
「他には言いたいことないのか?」と宥に聞かれて、恵美里は言う決断をした。
大きく息を吸ってから口を開いた。
ハルに話したことも含め、護への想いを。そして、ワガママだけど、宥に今はまだそばにいて欲しいと話した。
最後まで話を聞いてくれる皆。
宥は少し複雑そうな顔をしながらも、
「わかった」と言ってくれる。
「お前らが、それで納得するなら俺らは全然構わないけど、何かあったらすぐ言えよ?応援、協力はするから」と徹が言った。
「うん!ありがとう」と恵美里は大きく頷いた。
「俺が腹くくって覚悟決めて別れ話するときは、お前も、護さんも腹くくって、覚悟決めるときだからな?今はまだ高校生らしくでいいと思うけど」と宥は言う。
「そうだよー人生に一回しか無いんだから楽しまなくちゃ」と豊は言った。
恵美里は大きく頷いて笑った。
皆は帰り支度始めた。
恵美里はいつものように宥に家まで送ってもらって帰った。
ずっと恨んでたの。でもね、ハルが教えてくれたの。私の笑顔のためにあえて厳しく突き放したってこと…あのときの私は音楽を楽しむ余裕なんて無くてただ演奏に必死だった。そんな私を見て、思ったらしい。才能も実力もあるのに、楽しめてないって…輝きがないってだから自分が悪者になってでも、笑顔で楽しみながら輝けるメンバーと共に歩んで欲しいって言ってたって…。私、泣きそうで、私のこと、一番に考えててくれたんだって嬉しくて。ヤンチャで、少し口悪くて、不器用だけど愛されてたんだって…だからね、昨日余計強く思ったの。ノブや先輩に私が笑ってるところ見て欲しいって…私のワガママかも知れないけど絶対成功させたいって」恵美里はそう話した。
皆は黙って話を聞いた後、
「なんだよ…カッコつけやがって。いい男かよ」と豊が文句を言い、
「アイツらしいな。なら見せつけてやろうぜ?俺らのほうが、恵美里を愛してるって」と徹が笑った。
そして、皆で笑いあった。
「他には言いたいことないのか?」と宥に聞かれて、恵美里は言う決断をした。
大きく息を吸ってから口を開いた。
ハルに話したことも含め、護への想いを。そして、ワガママだけど、宥に今はまだそばにいて欲しいと話した。
最後まで話を聞いてくれる皆。
宥は少し複雑そうな顔をしながらも、
「わかった」と言ってくれる。
「お前らが、それで納得するなら俺らは全然構わないけど、何かあったらすぐ言えよ?応援、協力はするから」と徹が言った。
「うん!ありがとう」と恵美里は大きく頷いた。
「俺が腹くくって覚悟決めて別れ話するときは、お前も、護さんも腹くくって、覚悟決めるときだからな?今はまだ高校生らしくでいいと思うけど」と宥は言う。
「そうだよー人生に一回しか無いんだから楽しまなくちゃ」と豊は言った。
恵美里は大きく頷いて笑った。
皆は帰り支度始めた。
恵美里はいつものように宥に家まで送ってもらって帰った。