クローバー
多分10畳近くあるであろう私の部屋。
リビングはきっと30畳近くあってガラス張りになった壁からは綺麗な景色が見えた。

私の部屋にはふかふかそうなベッドと机や棚が用意してあって、
ベッドの横の小さなテーブルの上にはお母さんとお父さんの写真が置かれていた。

「ありがとう。海斗…」
あまりの嬉しさに声が震える。

「ケホッケホッ」
咳まで出てきた。

「咲良!?大丈夫か!?」
心配そうな顔をして海斗はひょいと私を抱き上げてベッドまで運んでくれた。
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