クローバー
「まだ病み上がりなんだから無理すんなよ。」
海斗はそう言ってくれた。

「でも…こんないいところに住ませてもらって、病院代も出してもらって、ゆっくりだなんて出来ない!出来る事ならなんでもするっ!」

「何でも??じゃあまず体調治そうか。怪我だってしてる。万全な状態になったらご飯でも作ってもらおうかな。それと…」


それと?
そこまで言いかけたけど言うのをやめた海斗。

なんだろう。

「とりあえずまだ咳があるから1度熱測ってみようか。」
そう言って体温計を渡されたので熱を測ってみる。

ピピピピッピピピピッ

なった体温計を海斗に渡した。
「38.0°C…熱出てきたな。ちょっとごめんな。」
そう言って脈を測り、聴診をしてくれた。

「咲良今寒くねぇか?寒くねぇならアイス枕持ってくるけど。」

「少し寒いかも…」

「熱上がりそうだな。」
そう言って海斗は私の額に大きな手を当てた。
海斗の手は少しひんやりしてて心地が良かった。
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