女嫌いのイジワル上司を攻略します!
頭の中で葛藤しながらも出た言葉はありきたり。
「だって。
倉西さん、用事あったみたいだったんで。」
結局、小心者の私はそう言うしかないんだ。
心でいくら、宮田 小夏さんのことを思っていても、倉西さんの本当の気持ちを考えようとしても、そんなことは表向きに出せないのが私の性格。
私がまたうだうだ考えていると
「別に大した用事じゃなかったし。」
と隣から不機嫌そうな声が聞こえた。
なんで倉西さんが不機嫌なの!!
元カノが大女優とか、小夏とマコの真相とか色々考えすぎて私の方が泣きたいよ!!
そんな事を考えていると、倉西さんはもっと不機嫌そうに言い放った。
「ったく。俺の言葉全然信じてくれてねぇんだな。」