女嫌いのイジワル上司を攻略します!



そう言いながらニヤッと口角を上げた倉西さんからはブラックオーラが漂っている。



「い、いやぁー。あれは本当に分かりやすかったなぁって。
さすが営業一課のエースだなって話してたとこですよ〜」



なんて室見さんは顔を引きつらせて話しているけど、さっきの会話が倉西さんに聞こえていなかった訳もなく...



「ふーん?
お前、後で第一会議室な」



とブラックな表情のまま、倉西さんはそう言い放った。


こ、こわ...。


それって、ドラマとかでよくある呼び出しってやつだよね...。
第一会議室って確か、広くてマイクとか使って会議することが多いから防音になってるってさっき倉西さんから説明を受けたばっかだし...。
室見さん、大丈夫かな...。



「「「ハハハハハッ」」」



私が相当心配したってゆうのに、しばらく続いた沈黙ののち、周りの先輩方は私の顔を見て思いっきり笑い始めた。



え?!なに...???
と思っていると、
「まこちゃん、本気でビビりすぎ!」
「小夏ちゃん、可愛い〜」
なんて先輩方にからかわれてしまった。



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