女嫌いのイジワル上司を攻略します!
「このご時世に呼び出しってッ.....そんなのパワハラで訴えられるよッ」
と笑いを堪えきれない佐久間さんが私を見てそんなことを言いながらもまだ笑っている。
な、なんですって〜!!?
私、騙されただけ?!
そう思いながら、後ろを振り返って倉西さんを見ると、フッと彼も私を見て、今日数時間も一緒に居たのに、その時には一度も見られなかった笑顔を見せた。
「〜〜〜っ!!?」
カ、カッコイイ......./////
初めて見たその笑顔は、
この世のものとは思えないほど綺麗で、
彼の周りには他の人よりも照明が多いのではないかと思えるほど、
キラキラのオーラを放っていた。
「ったく。そんなすぐ人の事信用してたら、
いつか痛い目見るぞお前。」
そんな言葉と極上の笑顔ともに私のおでこをピンと中指で弾いた倉西さんに、
__________私は一瞬で恋に落ちた。
そして、その王子様のようなキラキラの彼は
「言い残したことあるから。
ちょっとこっち来い、_______マコ。」
とまるで恋人を呼ぶような声で、言い方で、表情で、私の事を呼んだのでした。