女嫌いのイジワル上司を攻略します!
結局、たくさん話をして、店に入れたのは1時間半後くらいだった。
私はメニューを見なくてもあのパフェ一択で、倉西さんがメニューを開いて「これでいい?」と聞いてくれたから、「うんっ」と大きく頷いて、ほうじ茶も追加で頼んでもらうことにした。
「すみません」
店員さんの様子を伺いながらいいタイミングで呼ぶ所にも、倉西さんの優しさが垣間見える。
「この抹茶パフェ1つとほうじ茶とアイスコーヒーで。」
スマートに注文する倉西さんを見ながらやっぱりカッコイイと思いつつ…。
「倉西さん、コーヒーだけですか!??」
「うーん。まぁ…。」
「おなかいっぱいでした??
ミニパフェだけでも…。せっかく1時間半も待ったのに!」
「まぁ。そーなんだけど。
実は俺あんま抹茶得意じゃねぇんだよな」