女嫌いのイジワル上司を攻略します!
「ねぇー。さっきからなんなの?
マコって呟いてはニヤニヤしたり、ハートが出てきそうなため息ばっかりついてるけど。」
真帆に変な目で見られて初めて自分が相当な時間、妄想に耽っていたことに気がつく。
げぇ〜!恥ずかしい〜
「えっと...。それはですね。」
私はとりあえず今日会社であった出来事を話した。
会社の仲間はとても仲が良くて、雰囲気もいいこと。仕事もデキる上司が指導係についてくれたおかげでスムーズに覚えられそうだってこと。
そして、その指導係がイケメンでカッコよくて、初めて自分から恋してしまったんだってこと.....
私の話を聞いていると、真帆がどんどん途中から心配そうな顔つきに変わっていく。
「ねぇ。小夏の恋を応援したい気満々なんだけどさ〜。
その人、本当に大丈夫??」
「へ?」
「だって、滅多に笑わないし、結構厳しい人なんでしょ?
しかも、そんな少女漫画から出てきたみたいにイケメンって...
不安要素しかないんだけど。」