女嫌いのイジワル上司を攻略します!



そんな衝撃的な倉西さんの言葉に私はかなり罪悪が募った。



「抹茶苦手なら先に言ってくださいよ!!
知ってたら1時間半も待たなかったのに……」



「だって、マコが食べたいって言うし。
マコが美味そうに食べてる顔が見たかったからいいんだよ。気にすんな?」



そう言って普通そうに笑う倉西さんは人が出来すぎてると思う。



「も〜ほんとにごめんなさい。
お詫びになんでもします!」



申し訳なさ全開で謝ると、倉西さんは「だからいいって」と笑っていた。



「私がよくないんです!!」



全然納得いかないまましょぼんとしていると、思いついたように倉西さんが言った。


「あ、そうだ。じゃあなんでもしてくれるみたいだし、1個頼み事してもいい?」



少し笑いながら私に聞いてきた倉西さんの考えてる事はきっとなにか私が断りそうな事なのかもしれないけど、京都での1時間半は大きい。


ここまできたら、逆にサラッとやって、驚かせるのも悪くない。



「はい!!!
私に出来ることならなんなりと!」



とりあえずやる気満々な返事をしてみた。



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