女嫌いのイジワル上司を攻略します!
私の発言で、さっきまでいたずらっ子の顔をしてた倉西さんも一気に照れたように恥ずかしそうな顔をした。
「それは、ズリぃよ。」
そう言って、私の手に自分の手を絡めてそっぽを向いたまま歩く倉西さんが愛おしい。
幸せだなぁ。
関係性はちょっとまだよく分からないけど、恋人っぽい雰囲気で一緒に居られて、本当に幸せ。
帰りの新幹線でも、この幸せを噛み締めながら京都をあとにした。
東京について、倉西さんの車に一緒に乗って私の家に向かう。
はぁ〜。もう、終わっちゃうんだ…。
帰りたくないな。
信号全部赤信号になればいいのにな。
なんて思っていても、マンションまでの道のりはすぐで着いてしまった。