女嫌いのイジワル上司を攻略します!
「茉詩が?」
「そーだよ。悩んでんだって。
自分だけそういうことしたいって思ってんじゃねぇかって。」
「茉詩もしたいって思ってくれてたんだな。」
「当たり前だろ。好きなんだから」
でも最近、寝る時も俺になんとなく背中を向けて寝ることが多くなったような気がしていた。
そろそろ俺も我慢の限界だと思ってた頃に、茉詩がそんな風な雰囲気だったから、やっぱりまだ早いかなと思ってたのに。
「でも、元カノがこんだけスタイルよくて、色気あったら、誰だって落ち込むよな…」
なんて言いながら佐久間は小夏の水着姿の写真を見ている。
大事なのはスタイルとか、色気じゃねぇんだけどな。
背中を向けて寝てんのも、自信がないからなのか?
そう思うと、納得できると同時に、悩ませてしまったことに対して罪悪感が増す。
でもその反面、茉詩が俺とこの先の関係を望んでくれていたことに、気を抜くとニヤけてしまいそうになる。