女嫌いのイジワル上司を攻略します!
「別にめちゃくちゃしてもよくねぇ?」
俺が茉詩のことを愛しいと考えていると、佐久間が突然言い始めた。
「なんで?」
「だって、それがお前のホントの気持ちじゃん。
しょうがねぇだろ?
好きな子抱く時に、気持ちが高ぶるのなんて止められないんだから。
そんだけ本気ってことだろ。」
確かに。
このまま待ち続けても、俺が冷静に茉詩のこと抱くのなんて不可能だということは目に見えてる。
どちらかと言うと、茉詩を傷つけるのもそうだけど、俺はいつも年上っぽく余裕がある振りをしてたのに、その余裕が崩れてしまうのが怖かったのかもしれない。
余裕の無い俺を見て、幻滅されるのが怖かっただけ。
でもそれで茉詩が傷ついているなら、そんなこと言ってられない。
来週には茉詩の誕生日がくる。
俺も覚悟決めるか…。