女嫌いのイジワル上司を攻略します!
そう思いながら社内の廊下を歩いていると、
「小夏 茉詩さん!……ですよね??」
そう声をかけられて振り返ると宮田 小夏が立っていた。
「えっと…あの…。どうかされましたか??」
絶対潤さんの事だろうなと女の勘が働く。
「ちょっと、お話できませんか??」
こわいけど、断る理由もない。
私はとりあえず頷いて、宮田 小夏の行くままについて行った。
後ろから彼女を見ても、スタイルがよくて、歩き方も素敵で、どこを見ても可愛らしくて綺麗。
きっと自分にたくさん自信を持ってて、強い女性なんだろうなって思った。
しばらく歩いて社内の会議室のような所に着いたけれど、私の部署が使うことがない部屋なのか、知らない部屋だった。
部屋に入ると、想像より狭い部屋で、振り返った彼女は改めて見とれるほど綺麗でやっぱり引け目を感じる。
「単刀直入に聞きますが、潤とお付き合いしてるんですよね??」
やっぱり。とは思いながら、きっと宮田小夏は確信を持って聞いてきてるだろうから嘘もつけない。
「はい…。お付き合いさせて頂いてます」